隔世の感・・・

子どもが通う小学校の給食試食会に行ってきた。まず、栄養士の先生が撮ってくれたその日の調理の流れをビデオで観せてもらう。衛生管理が徹底されていて、食材は国内産にこだわった減農薬のものだ。だしはしっかりとかつおぶしで取っている。(人気メニューのカレーのルゥは手作りだそうだ。)
 食器はぺこぺこの金属のものではなく陶器で、先割れスプーンではなく木のお箸だった。コッペパンはパサパサしていなくて、とても美味しかった。ひじきの煮物はかつおだしが効いた薄味の味付けで、これもおいしかった。最近は(いつからか・・・)パンだけでなく、ごはんも登場する。白ごはんだけでなく、年間で30種類のごはんものがでるそうだ。参加したお母さんたちで自分たちの頃の給食より格段においしくなっているという話で盛り上がる。
 子どもたちには、いろいろな食材を味わってほしい。何よりみんなで楽しく食べてほしいと願う。給食センターから運ばれてくるのではなく、校内に給食調理室がある方が断然良いと思う。栄養のバランスがよく、おいしい献立を考え、それを作ってくれる栄養士さん、調理師さんの顔が見えるからだ。
 昔と違って、今は残したパンなどを持ち帰ることができないそうだ。一日にたくさんの残飯が出る。日本人の残飯による食生活の損失が11.1兆円であり、日本の農業・水産業の総生産額が12.4兆円で、ほぼ同じ金額であるという。食糧自給率の低下が危ぶまれて久しいが、輸入食料が増える一方で生産額と同じ食料が捨てられているというおかしな事実。今日は子どもたちと”食”の話をしてみよう。