医療保険は入ってはいけない! 内藤真弓著(ダイアモンド社)

ショッキングなタイトルの本を読んだ。 “うまい広告コピーには騙されるな!”
という副題がついている。そう言えば、最近よく医療保険のCMをよく目にする。
 まず、驚いたのは公的医療保障がすごく頼りになることだ。
入院費用がかさんでも「高額療養費制度」がカバーしてくれる。
サラリーマンの場合、ケガや病気で休むと傷病手当の給付もある。
ついつい民間医療保険に目が行ってしまうが、私たちはしっかりと公的医療保険に入っているのだ。
 次に納得したのは、民間の医療保険のからくりだ。「特約」や「健康ボーナス」などが付いているとお得なような気がするが、その分保険料は割高になる。
払い込み保険料ともらえる保険金を比べてみることだ。
民間医療保険はあくまでも営利目的の商品だということ。
 最後は自分にあった保険の選び方。入院したら、実際どれくらい経済的なダメージがあるかを試算する。いろいろな病気の手術がどれくらい掛かかるかや入院日数も知っておきたい。保険は病気やケガによる家計のマイナスを補うというものだ。でも、貯蓄があると、そのマイナスはまかなえる。保険料のコストを掛けて民間医療保険に加入するか、オールマイティーに使える貯蓄を増やすか・・・。
保険料負担で貯蓄が増えないという事態は避けなければいけない。
保険は2番目に高い買い物と言われている。高いものなのに内容がよくわからないまま加入している人も多いのではないか。
わたしもその一人で、ずっと悩み続けている。