国民健康保険

もう医者にかかれない〜国民健康保険 値上げの波紋〜というタイトルのNHKの朝の番組を見て、ショックを受けた。
国民健康保険国保)の保険料の収納率が下がっているとは聞いていたが、「お金がなくて、払いたくても保険料が払えない」「保険証を取り上げられ、必要な医療を受けられない。」
こんな状況にある人が多いというのだ。

今年、全国で国民健康保険料が大幅にアップし、高齢者を中心に混乱が広がっている。原因は税制改革による所得税・住民税の増大。 国保の保険料は各市町村ごとにその財政事情によって決められている。

公的年金等控除額の引き下げ、老年者控除の廃止、定率減税の廃止などによって、住民税算出上の課税所得が増えて国民健康保険料が高くなった。

国民健康保険料上限の引き上げ
 現在は世帯あたり(年)53万円とされている上限が07年4月より
3万円引き上げられて56万円になる。

・収納率の悪い自治体には、ペナルティが課せられ、それがまた、国保の保険料アップにつながる。

国保の構造的な問題
 国保の構成員が失業者や退職者、パート・アルバイトの人でなりた っていて、必然的に財政が逼迫している。

 保険証がなく、不安な気持ちで新しい年を迎える人たちのことを思うと、気の毒だ。
私たちの暮らしに大きく影響する税制改革にしっかりと目を向けていなけばならない。