源氏物語

いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらひ給ひける中に、
いとやんごとなき際にはあらぬがすぐれてときめき給ふ有りけり。」

高三の時、担任の先生の「ものまね」をしているうちに、冒頭の部分を覚えてしまった!
ちょうど、母親ぐらいの年齢で、とても熱心で、情に厚い先生だった。
当時は、親身になって下さる先生のありがたみも気づかなかった。
 
源氏物語の千年紀」を記念してか、図書館の源氏物語の講座があったので、参加してみた。
源氏物語を読み通した訳ではないが、なぜが気になって申し込んでみた。
(きっと、高校生の時に、まじめに勉強していなかった自責の念からだと・・・)

和歌集に比べて、物語というものが、一段低くみられていたこと。
そのため、作者未詳が分からないことが多い。
そもそも、源氏物語をはじめ物語というものが、お姫様の退屈しのぎのものだったというから、
実に面白い!
お付きの女官が、うわさ話などをモチーフにしたおはなしは、
いわば世間知らずのお姫様の教育書であったらしい。

現代語訳やまんが本、長い長いお話である苦ので、てっとり早くあらすじを知る本がいろいろ出ているらしい。
この機会にと思い、数冊予約した。

そろそろ年賀状の季節、その先生とは今も賀状を交換している。
先生はお元気だろうか。