ほうれん草の芽

自然食レストランか何かが開店記念に配っていた「ほうれん草の種」。
説明に書いてあった通りに水を含ませた綿花の上に種を一晩寝かせて、土に植えた。
しばらく経っても芽がでてこないので、「もらった種だしな〜」と諦めていた。
それから、幾日が経ち、忘れかけていた頃に、ひょろりと芽が出てきた。
ほうれん草の芽を見たことがなかったので、雑草でも生えたとしか思ってなかった。
しかし、だんだん大きくなってくると、ほれほれほうれん草ではないか!
その後から、時間差で4、5本の芽がでてきたのだ。
こんなに寒い時季なのにね〜。
あんなに小さい粒に力を蓄えているんだね。
種って、すごい。
 
人もその人によって、芽が出る時期が違う。
すぐ芽が出る人も、じっと、ずっと土の中にいる人もいる。
それに、何をもって、芽が出たというか。
「芽が出た」というのも、世間の価値観だったり、親の価値観だったりを押しつけているのかも知れない。
本人でさえも、わからないかも知れないのだ。

子どもに対して、「何で出来ないんだろう」としばしば思うことがある。
その子にとって、時期があるんだろうな。
秘められた種の力を信じて、今年はじっくり腰を据えて、付き合うことにしよう。