ひと粒で2度美味しい!

自家焙煎のお気に入りの珈琲屋さんで、週に1度、有機野菜が売られている。
パスタ用の野菜をと思い、菜の花を買った。
すると、女店主が、「こんな風に、飾れるよ」とカウンターに置かれた花瓶を指さした。
鮮やかな黄色い花、なんとも春を感じさせる色だ。
手元にある菜の花は全身黄緑色で、野菜としてしか認識していなかったのだが・・・。
なるほど、食べられるし、飾れる花でもあるのだ。


家に帰って、早速花瓶に活けた。

2、3本を残し、菜の花とたらこのスパゲッティを作って食べた。
ほろ苦くて、以外といける。子どもたちにも好評だった。

2、3日して、黄色い小さな花がほころび始めた。
「ほころぶって、こういうときに使うんだね」と、息子たちに話した。
私自身、「ほころぶ」という言葉を実感したのは、初めてだ。
「菜の花の黄色って、きれいだね」とか、「この花のイメージは
素朴だとか正直っていう感じだよね」とか、食卓の花についての会話が続く。


本当に、一粒で2度も3度も美味しい思いをさせてもらった。