やれやれ!のさんぱつ記念日

泰々がさんぱつをしてきた。
照れくさそうな、一皮むけたような清々しい笑顔。


店の前まで行くものの、踏ん切りがつかないのか、何度も帰ってきた。
初日は町内のさんぱつやを13軒も廻って、視察したという。
土日の午前、午後と出かけたこともある。


最初の一、二度は、髪を切らずに帰ってきた息子を見て、がっくりした。
それを越えると、「店は逃げへんから、ゆっくりやり〜」と、長期戦の心構えに。
「そんなこともでけへんの!」と言うのは簡単だが、泰々のかーちゃんは超人的な忍耐力が要る。
そう言えば私も小さい頃、自分からいっしょに遊ぼうと言えない「あかんたれ」だったな。


歩みは遅いが、着実に成長している。
いろいろなことを感じる繊細な心をもっている次男が愛おしくなるのである。